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医学部 受験・再受験の合格超特急!【医学部進学専門校 プレメディカル東京】
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合格体験記

高卒生 女性 東京女子医科大学 他 合格

私は、いわゆる大手予備校に1年間通っていましたが……

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高卒生 男性 杏林大など7校合格

僕は、大手のS予備校に2年、K予備校に2年……

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高卒生 女性 獨協医科大学AO入試合格

私がプレメディカル東京の門戸を叩いたのは……

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合格実績

【2010年~2018年の合格実績】
千葉大(医学部)  
群馬大(医学部)  
横浜市立大(医学部)   3名
順天堂大(医学部)  
東京慈恵会医科大   3名
日本医科大   3名
昭和大(医学部)   4名
杏林大(医学部)   8名
東京医大   7名
北里大   6名
東邦大(医学部)   6名
日本大(医学部)   4名
近畿大(医学部)  
東京女子医科大   7名
岩手医科大   5名
金沢医科大   7名
聖マリアンナ医科大   4名
埼玉医科大   7名
獨協医科大   3名
東海大(医学部)   2名
久留米大  
帝京大(医学部)  
藤田保健衛生大  
近畿大  
兵庫医大   2名
防衛医大   2名
産業医大  
 

在籍受験生延 67名

News&Topics

【講演会】2017年度 プレメディカル東京 廣瀬輝夫学長講演会 開催レポート

11月18日、医学部進学専門校「プレメディカル®東京」にて、毎回恒例の廣瀬輝夫学長による「医学部受験生に求められる知性と感性(2)」と題した講演会が開催された。 


■患者中心の医療がイノベーションを生み出す


まず、野村理事長が廣瀬学長の経歴を紹介すると、廣瀬学長は自身が開発した世界初の無血人工心肺や冠動脈バイパス手術、自家組織を用いた心臓弁の再建術について詳説。その際、廣瀬学長が開発したものとは違う方法が米国では何十年にも亘って行われてきたことに触れ、「真実を知ることの大切さ」を強調した。また、廣瀬学長は輸血不可能なエホバの証人に対する世界最初の無血手術を施行したことでも有名。最初の手術は1966年。以降、過去23年間に約8000例を手術、その内開心術数は約320例に及ぶという。廣瀬学長はこのエホバの証人に対する無輸血手術に関し、「輸血ができないからといって、患者を見捨てるようなことは、医師の倫理に反する。医師たるは患者の願いを叶えるために、技術を磨いて対応すべき」と主張。廣瀬学長によると、それこそが「医の心」であると。医療イノベーションは「医の心」があって初めて生まれるとも。医師になる動機には「職の安定」があるであろうが、一番大事なのは「患者中心の医療を実現させる」こと。患者への思いが、新たな発見・発明へと繋がる点を強調した。


■過労死という言葉は米国にはない 

 

次に廣瀬学長は、昨今流行とでも言える「過労死」について言及。そもそも米国では、過労で病気になった場合に辞めてしまうケースが少なくない訓練生を除き、医師の過労死は存在しないという。なぜなら、米国で医師は過労になるまで働く必要はなく、定時に帰るのが普通であるからだと。また、患者に対しても米国では厳密に線引きし、集団保険に入っていない患者は診療しない、仮に入っていても低質な保険である場合、その患者は原則診察されることはないという。また、彼らは自分を犠牲にしてまで診るつもりはなく、営利に繋がらないものは却下するというスタンスであると。つまり、極めて医療倫理に反する行為が米国で罷り通り、これが米国における医療の質低下を招いているとも。もっとも、日本でも自己中心主義な医師が増えていることに懸念を示す廣瀬学長は、その理由として「日本の医学教育では大卒後すぐに臨床に入るため、患者を診ない医師が増えているからだ」と指摘。すでに出来上がった医師を再教育するのは大変なため、大学試験でも適性や「医の心」が問われるようになってきている昨今、今後どんな教育改革が行われるか、廣瀬学長は期待を込めた。


■ロボットやAIを利用し寝たきり老人を増やさない


さらに廣瀬学長は、介護の実態についての意見も披露。2025年を目前に、ますます寝たきり老人は増大するものの、労働力確保のためにも、寝たきり老人を作ってはならない。政府も「健康寿命の延伸」を掲げ、高齢者の活躍を推奨している。しかし、現に寝たきり老人は多く、その理由を「介護の方法が悪いからだ」と廣瀬学長は指摘する。介護の質の低下についても触れる。「政府は東南アジアを中心に外国人労働者を迎えることに邁進し、同じ給料を払って介護士として養成するという馬鹿なことを決定した。介護師が足りないという理由もあろうが、実力もなく日本文化の理解もない外国人介護士によって、粗末な介護が横行し、さらには介護費を引き上げることに繋がってきている」、と介護の質低下と医療の増大の要因を暴く。加えて、不必要な外国人医師、介護士の養成を掲げる成田市に開学した国際医療福祉大学の動向にも懸念を示す。「日本の社会保障費は50兆円、内医療費は約36兆、介護費は10兆円。2025年には介護費が25兆円になると予測される中、このままでは日本の医療・介護は質を落とすか、破産してしまうであろう」と廣瀬学長は警鐘を鳴らす。そしてそのために必要な対策として、「AIが人に代わる仕事をする時代に、日本が取り組むべきは安易に人材を受け入れることではない。ロボットやAI等の力を通じて、人材に頼らない介護の在り方を構築することだ」と提唱。野村理事長はこうした廣瀬学長の見解に賛同する中で、定年制度がない米国では、65歳以上を”ゴールデンエイジャー“と呼ぶことについて触れ、「日本では75歳以上を『後期高齢者』と呼んで憚らないが、これはあまりにも否定的な表現。むしろこうした世代に、”ゴールデンエイジャー“として胸を張って生きていけるような社会に変わることが、日本に求められているのではないか」と意見した。

 

■ぬるまゆな日本の専門医制度 


転じて、廣瀬学長は昨今話題の「専門医制度」についても切り込む。米国では専門領域での手術数を報告・証明するのと併せて、実地試験を経ることで漸く専門医として認められる。また、6、7年で試験を受け、専門医を取り直すことが求められている。ちなみに、開業医資格は2年に1度、開業医資格試験を受け直す必要がある。一方、日本のそれは、学会に属していれば専門医になれるという歪んだシステム。これは患者指向の医療に反するといって然るべきもの。この点に関しては、米国に軍配が上がる。加えて廣瀬学長が問題視するのは「標榜医」。「標榜すれば開業できるやり方は、患者に対して不親切だ」と主張。こうした日本の専門医制度の在り方は少しずつ見直されてきてはいるものの、その改革はまだ道半ば。こうした現状を踏まえ、廣瀬学長は「専門医制度は今後の大きな課題である」と指摘。標榜医を良しとしてしまう日本の医療制度の在り方にも疑義を呈した。

 

■医師に問われる「知性」それを下支えする「感性」


最後に、廣瀬学長は医師になる上で重要な、基礎学力の確保についても言及。とりわけ医学を学んだゲーテやデカルト、パスカルやスピノザ等は皆等しく数学が得意であったことを紹介すると、数学的思考を身に着けることの重要性を説く。そしてこの数学的な思考は医療イノベーションを行う上での基盤であるとも。廣瀬学長は「iPSで名高い山中伸弥先生のような発想は、確かな基礎医学が成せるもの」とし、グローバル化の時代にあって英語力はさることながら、数学の重要性を改めて強調した。

ただこうした「知性」に加え、優れた医師になるには「感性」も大切。振り返って、医療倫理的に見て正しいことは是が非でも行ってきたという廣瀬学長は最後にこう締めくくる。「患者のためにどんな医療を行うべきか、と思案する営為は『感性』に由来する。『知性』と『感性』、この両輪があって医師は優れた医師に成ることができる」。終始、廣瀬学長の話に耳を傾けていた生徒たちからも「米国の医療保険の在り方」や「介護の質低下の理由」、「医師不足・偏在が解消する見通しについて」、「米国における認知症治療の在り方」——等、多くの質問が寄せられ、廣瀬学長はその一つひとつに応えていった。

 


医療の原点にある医の心、そしてその先に患者がいる。将来、AIが仕事を奪うと危惧されている昨今、それは医師にとっても決して他人事の話ではない。ただ、医師が下す意思決定の代えはないこともまた事実。AIをうまく活用しながら、医師が「患者中心の医療」を実現できる日は、そう遠い日のことではないであろう。